幸せ恐怖症
「なぜ、白雪姫は毒リンゴを食べたのか」(岩月謙司さん著)
の本に出てくる言葉、
''幸せ恐怖症''。
幸せになるのが怖い
だから、1番望むものではなく、2番目、3番目をにいいなぁと思うものを望んでしまう
ということが書いてあったはず。
一度、処方されて読んで
全く理解できず、
診察の時々に何度も処方された本。
その度ごとに、理解を深めていった
つまり、自覚していくわけ。
そこで登場するのが、母親の存在。
家を不在にする事が多い父と結婚して、
父親の実家に暮らして、じいちゃんばあちゃん、近所の親戚から色々言われたり、
苦労しながら私たちを育ててくれてるかわいそうなお母さん。
そんなお母さんより幸せになってはいけない
という、呪い。
(当時は''親にかけられた呪い''と認識していますが、今は''自分への呪い''という勘違いだとわかっています)
母を差し置いて、自分が幸せになるなんて、わたし(自分)が許さないわけです。
だから、変な恋愛(本当に好きな人じゃない、まぁまぁいいんじゃないかって人と付き合う)したり、
自分の本音を押し殺して、誤魔化しすぎて、わからなくなっている状態
な、わけです。
診察では、その後、この本の他に
信田さよ子さんの「母が重くてたまらない」や、「さよならお母さん」
また、
加藤諦三さん著の「不機嫌になる心理」「自分を嫌うな」
先に書いた岩月謙司さんの本(たくさんあるのでタイトルは割愛します)
などをたくさん処方され、
自分が何を握りしめて生きているのかを自覚していくのです。
この頃、本を読みながらたくさんほっとしたり、時に苦しくなったり
たくさんの涙を流したのを覚えています。
自分を知る、大事な作業が続いていました。