お師匠さんとの出会い きっかけ編②
そんな彼とのデートが楽しみな日々を過ごしていたある日。
待ち合わせ場所に現れた彼は
ものすごく元気がない。
わたしの車に乗り込んでしばらくしたら
「話したいことがある」と。
「何ー?言ってよー?」
なんていつもの感じで聞くわたし。
すると、
彼「△〆§へ行くことになった」
わたし「ん?どこー?ヨーロッパかどこかー?」
彼「違う!△〆§だよ!」
わたし「何?(英語の発音が良すぎて聞き取れない)どこどこー?」
彼「(ちょっと怒ったように)だから!イラクだってば!!」
・・・え?
ちょうどその頃、日本のテレビでもその辺りの戦争を報道していた。
その瞬間、頭が真っ白になって、
運転できなくなって、
片側二車線の右車線にいたわたしはその場でブレーキ踏んで停まってしまった
彼が「pull over!! pull over!!」と叫んでるけど、
英語力がないわたしは
彼が何言ってるかわからないし、
悲しさとか何か色々こみあげて
後ろからのクラクションの嵐で
我に返り、路肩に車を停めてしばらく放心状態だった。
(ちなみにpull overは路肩に寄せるって意味ね)
ま、その後、彼は8ヶ月くらいかな、戦地に行き、
(今から思えば周りに聞いたり頼ればいいと思うけど、人に甘える事ができないわたしは) ただひたすらたまーに来るメールのやり取りだけを待って、じっと彼の帰りを待つだけだった。
で、彼が帰ってきた。
久々の再会!
呼び出されたバーに喜びいっぱいに向かい、
久々の再会をしてからしばらくしたある日。
彼から連絡がきた。
そこには、わたしを嘘つきだとか、自分がいない間に遊んでいただろうとか、そんな事が書かれた内容で、びっくりした。
電話をしても取らない。
取っても、遊んでいるようで、まともに話そうとしてくれない。
知り合いのバーのマスター(元軍人で、ベトナム戦争経験者)に彼がおかしいと相談すると
戦争に行くと、目の前で友達が亡くなったりするんだよ。
普通の精神状態に戻るのは時間がかかったりするよ。
とか言って慰めてくれたけど、
じっとただ静かに帰りを待ってたわたしには、わたしのその状態を反対側からひっくり返して、急に相手にしない彼の人の変わりようについていけなかった。
そうやって、半ば自然消滅のような形で別れた。
ただただ状況が受け入れられず、
吹っ切れない毎日。
そんな時期がしばらく続いたある日、
身体に異変がでた。
「これ」という症状はないけど、
なんかおかしい。とにかくおかしい。
病院で精密検査を受けたけど、異常なし。
その時、
何故かわからないけど
「あぁ、これは自律神経に問題がある」
とわかった。
(自律神経の意味もわからないけど、何故かそう確信した。あれはなんだろうか?笑)
普通のお医者さんじゃなく、
心療内科だ。
とまでは答えが出たけど、
移住者のわたしは地域の病院とかの評判とか、情報がない。
しかも、心療内科ときたら、慎重に選びたいし、気軽に周りに相談できない・・
そんな時、とある知り合いが声をかけてきた。