*診察について*
お師匠さんの鍼灸院は、
少し独特。
鍼灸院だけど
めったなことがないと鍼も灸もやらない 笑
東洋医学とOリング(オーリング、筋反射ではかる)を使って、診察していくスタイル。
ちなみに、
処方は本やCD。
昔は鍼や灸もやって、
マッサージ的なこともやっていたと言ってたような・・
このスタイルになったのには、
ある患者さんとの出会いがあったそうで
(本人から聞いた話です)
ある時、
スキルス性の癌の方がこられたそう
(進行の早い癌ね)
当時、先生は
「何とかこの患者さんを治そう」
と色々調べて試してがんばったんだって。
でも、よくならない。
患者さんは短いスパンで通って来るから
どうしようか・・と悩む日々。
そのうち、
また今日はあの人が来る・・と思っちゃうようになってきて
考えあぐねて、ある時、患者さん本人に聞いたんだって
「何故、あなたは癌になったんですか?」
って。
そしたら、
「○○だはず(沖縄の方言で「○○だと思う」)
ってそのひとが話しだしたんだって。
その時、
「あぁ!人は、ほんとは自分で答えを知ってるんだ!」
とわかったんだそう。
残念ながら、その方は亡くなられたそうですが、
先生にとって
それはものすごく大きな経験になったんだそう。
人は自分で知ってる
あと、
人から「こうですよ」と言っても人の話は聞かない。
だから、本を処方するようになったんだとか。
Oリングで
症状に合う本を本人の身体に聴いて、
合ったものを処方する。
患者は、本を読んで
自分で気づく。
と、いうかたち。
しかも、何回読むか、とかも
Oリングではかってた
「米田さん、この本、7回読んでね」
みたいな処方でした 笑
これって、
医者に依存させない(先生がこう仰るからこうします!みたいにならないじゃない)し、
自分で自分と向き合うきっかけをもらいに行くって感じで
素敵で、面白いなぁ!
と今でも思います。
ちなみに、
先生は既に他界されていて
鍼灸院もございませんのであしからず。