お母さんへの手紙 ②
いざ、手紙を書いてみようとはするものの、まったく筆が進まない。
怖いような、悲しいような気持ちになって、涙も止まらない。
どうにもこうにも困って、先生に相談しに行ってみた。
「先生、何て書いていいかわからない」
先生「何て書いていいかわからないってのも、書いたらいいさ」
「でも進まないんです・・・」
先生「んー、じゃあさ、言いたい事の何パーセント書けたか、その都度測ってあげるから、とりあえず書いておいで」
と言われ、
言われた通り
何て書けばいいかもわからない
どうしていいかわからない
って事も書きながら、母親対して持っていた思いを書いていった。
ある程度の枚数を書き上げ先生のところへ。
「(O-リング使って測りながら)んー・・・まだ12%位しか書けてないなぁ・・」
また次の時は
「んー・・・まだ23%」
「んー、26%」
と中々書き進まない。
書いてるうちに、発熱して、喉も痛い・・体調ボロボロ・・
仕事も休み、しんどくて動けないので
鍼灸院に電話してみると
「46%!だいぶ書けてきたさ!!体調悪いのは身体が嘘ついて書かせないようにしてるだけだから大丈夫だよ。がんばれ!そのまま書き続けて!!」
先生に励まされ、
手紙には言葉を変えて同じ様なことを書き綴っていたけど、少しずつパーセンテージが増えていくのを励みにまた一つ、一つと書き続けていった。
手紙を書き始めてから数週間経っていた。