お母さんへの手紙 ⑤
お母さんの手紙 ④で書いたことが、
母親に伝えたいけど、心の奥にフタをしていたことだとわかったわたしは、
当時を思い出しながらそれを一晩かかって書き上げた。
よし、書けたぞ。
早速次の日すぐ先生のところへ持って行った
「どれどれ?おー、書けたねー!」
と先生。
手紙は60〜70枚分くらいになっていたんじゃないかと思う(厚みが1cm近くあった)
先生「これじゃあ、読む方も大変だから、この手紙を短くまとめようか」
まじかよ・・勘弁してくれ・・
まだ何か書くんかい・・・
そんな思いはバッチリ顔に出てたと思うけど 笑
先生はお構いなしに、助手のスタッフさんの手を借りて、O-リングで何枚の手紙に仕上げるか測っている
先生「うん、米田さん、24枚にまとめてみようか!」
うへー・・勘弁してくれ・・
とは思うものの、
手紙は出さないと意味がないでしょ
と言われ、
清書用に便箋を書い、家に帰った。
さぁいざ書こうとした時、
どこからともなく怒りが湧き上がる
(当時先生は、わたしを診察したあと、石垣島だか宮古島に行くと言っていた(月イチで離島の患者さんの診察にと、島へ行っていた)
お前はわたしに更に24枚分も書けといいながら、自分は離島でうまい酒でも飲んでるんちゃうか?!
むしょうに先生に腹が立ち、
手紙を書こうと手にしていたボールペンを真っ二つに追って壁に投げつけ、そのままふて寝した。
・・・翌朝、冷静になったわたしは ボールペンを拾い 笑
既に書き上げた手紙を見ながら24枚程度にまとめて、そのままポストへ投函した 。
約1ヶ月くらいかかったかな?
長い時間をかけて、自分を取り戻していく中で、大きな一歩だったと思う。